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Kasai Big Day 2024

初心者から上級者まで楽しめる、葛西臨海・海浜公園内の探鳥イベントを企画しました。

4〜6名のチームで観察した野鳥の種数を競い、上位チームには野鳥にちなんだ賞品を贈ります。少人数チームなので、各自がしっかり野鳥を探すことで新しい探鳥の経験ができます。観察記録にはeBirdを使用し、探鳥会の後で希望者には使い方を簡単に講習します。今年も、優勝賞品は他では手に入らない特別な鳥類菓子図録さんにアイシングクッキーを用意してもらいます(昨年度の素晴らしいクッキー)。是非、異なる探鳥体験を共有しましょう。

 

日 時:2024年3月9日 9時〜14時(昼食タイムあり)、【雨天決行】

場 所:葛西臨海公園・海浜公園(集合:葛西臨海公園駅下、解散:鳥類園内)

持ち物:探鳥の道具(ツァイスの双眼鏡貸出あり)、弁当・飲み物、雨具・防寒具など

募 集:定員45名程度。〜2/24に申込フォーム にて(1〜4名で申し込み可能)。

    先着順ではありません。申込み多数時は会員を優先して抽選、2月29日までに抽選結果をメールします。

参加費:1000円(18歳未満は無料)

以下、2023年のKasai Big Dayの開催記です(会報ユリカモメ2023年6/7月号から抜粋)。

Kasai Big Day 2023 開催記

1.イベントの準備

競技形式の探鳥会をやりたいと思っていました。eBirdを活用した野鳥観察記録の電子化とその有効利用の普及に貢献もしたかったので、eBirdのコミュニティで年2回開催されるGlobal Bigdayを参考に、少人数のチームで観察種数を競うKasaiBigDayを企画しました。

 まずはチームごとに必要なリーダ集めです。参加者4人+リーダで10チームとすると10人以上のリーダが必要になります。以前から日本野鳥の会東京の有志でGlobal Bigdayに参加していたので協力を依頼。他にも葛西早朝・葛西月例やYoung探鳥会のリーダにも声を掛けて、11名が協力してくれました。

 もらって嬉しい・羨ましがられる賞品も検討しました。リーダの1人がネットで見つけた「鳥類菓子図録」さんに相談したところ、日本野鳥の会とのコラボが夢だった!とのことで、二つ返事で引き受けていただき、告知用の画像まで準備頂きました。また、eBirdに協賛されているツァイスさんにも、貸し出し用の双眼鏡と、参加賞としてトートバッグをご準備いただきました。

 賞品の準備や多くのリーダに協力いただくため、参加費はいつもの申込制探鳥会より高い1000円に設定しました。このため本当に40人も抽選するほど集まるのか少し不安でしたが、結果は初心者からベテランの方まで想定を上回る応募があり、日本野鳥の会東京の会員の方を優先して当選としました。

2.KasaiBigDay当日

1)集合

 9時開始予定ですが、期待いただいていたのか8時20分くらいから徐々に集まり始め、予定より少し早めに受付を開始。チーム分けや双眼鏡の貸出はトラブルなく進みました。

 今回のルールは、チーム5人で2人以上が見たり聞いたりした鳥をチームとしカウント、ただしリーダはできるだけ全員が見れるよう努力すること、走らないこと、再集合は12時半で遅刻は10分毎にマイナス1種などです。

(2)探鳥開始

 チームごとに作戦会議してから順次スタート。ほとんどのチームは事前情報のあったレンジャクのポイントに向かいます。その後は各チームの作戦で、西なぎさ・芦が池・鳥類園など自由に回ります。でもその思いは皆同じで一種でも多く観察すること。いつもはあまり気にしないダイサギを必死に探すなど、目的意識を持った探鳥を楽しみました。

(3)終了

 もう少し時間があればという3時間で探鳥は終了。ゴール地点ではまだ見れていないカイツブリを探すチームの姿を祈る感じで見る別チームも。ほとんどのチームは時間通りにゴール。ゴール後はチームごとに昼食をとりながら今日の鳥見の振り返りです。観察種と数をeBirdに登録して、集計用アカウントに共有して、トリップレポートとして纏めます。この辺りは慣れてくればもっとスムーズに出来るだそうですが、今回はまだ少し課題ありでした。

  写真は優勝チームの探鳥コースです(eBird+Google map)。

(4)結果発表

 KasaiBigDayでは、事務局を含め12チームが競い、トップは50種を観察したYoung探鳥会メンバのチーム。このチームだけが観察できたのはエナガだけですが、スコープ3台でいつものメンツを確実におさえたのが勝因でしょう。優勝賞品は、鳥類菓子図録さんのカワセミのアイシングクッキー。この探鳥会のためになんと5種類ものポーズを用意していただきました(ちゃんと雌雄も表現!!)。

 2位は48種、3位(2チーム)は46種、12チーム合計では61種と、この時期の葛西ならではの種数を記録することができました。解散後には希望者を対象に、日本野鳥の会がまとめたeBirdガイドを参考に簡単な講習もしました。なおeBirdのトリップレポート機能を活用した全チームの記録は下のボタンからも参照できます。

3.次回に向けて

初めてのイベントだったので、参加者の皆さんにはアンケートに協力いただきました。今回が初探鳥会という方もおられましたが、少人数で丁寧かつ積極的な探鳥ができたと満足度は高く運営側はホッとしています。さらに良くするための提案もいくつかいただきました。普及部ではこれらのご意見を参考にして次回も企画するので、今回は参加されなかった方も是非奮ってご応募ください。

 

ということで、2024年も開催します。