増田 徹(Young探鳥会担当)
今や、携帯電話にスマートフォンを使用している方がほとんどではないでしょうか。電話やメールだけでなく、分からないことをすぐに検索できたり地図で目的地への経路を調べたりと、とても便利ですよね。私は機械に疎くスマホを上手く使いこなせている自信がないのですが、そんな私でも使えるお手軽で、かつ鳥見で実際に使用して便利だなと感じるアプリをいくつかご紹介したいと思います。
・Google Maps
言わずと知れた地図アプリです。iPhoneには初めからインストールされていたと思います。目的地までの経路検索以外に、地図上にポイントを落としておく機能があるので、散策中に見つけたポイントや友達に教えて貰った鳥見ポイント、鳥が来そうな木などを記録しておくと役に立ちます。また、地形図と航空写真、ストリートビュー機能などもあり、これらの機能を使うと行ったことのない場所でもどのような環境か凡そ知ることができるので、旅行先などで鳥見ポイントを探すことができます。私はタカの渡りポイントを予測したり、市街地の中の緑地を探したりするのに利用したりしています。
・メモ
これもiPhoneに標準装備されているアプリです。私は野帳代わりに使用しており、日にち、時間、場所、見られた鳥の種類などを記録しています。過去の同時期に、どこで何を見たかが分かると、鳥見の計画が立てやすいです。
・天気予報
天気予報のアプリは数種類入れています。アプリの種類によって予報が異なるので、1つだけを信じるのではなく、見比べて判断するようにしています。
・SNS各種
私はTwitterとFacebookを利用していますが、主にTwitterではタイムラインにジョウビタキやツグミなどの初認の情報が流れてくるため、渡りの季節感を知るために使用しています。Facebookは鳥見の様子を写真と共に上げて、友人との交流を楽しんでいます。1点注意ですが、珍鳥などの情報については取り扱いに気を付けてください。珍しい鳥を見つけたら、SNSに写真を上げたくなる気持ちは分かりますが、その情報を見た人が多数集まって来ることが予想されます。鳥にとってストレスな状況になりますし、また、場所によっては近隣の住民に迷惑となる場合もあります。それらをよく考えたうえで投稿するようにしてください。他に、最近見つけたアプリで、「俳句てふてふ」というものがあります。これは俳句のSNSみたいなアプリで、私は鳥を題材にした俳句作りに挑戦しています。
・潮汐なび
潮の干満、日の出日の入り時刻などが分かるアプリです。三番瀬など干潟で鳥見をする場合は必ずチェックしています。日の出日の入り時刻が分かるのも、探鳥旅行計画を練る上で便利なので結構重宝します。
・My図鑑
自分で図鑑を作ることができるアプリです。写真を登録し文章を編集することができます。私は、探鳥会などでトリビアを披露できるよう、本やテレビで見知った情報を纏めていくようにしています。
・Forest Notes
白神山地や高知の馬路村、屋久島などの自然の音を聴くことができるアプリです。録音された音以外に、場所によってはLiveの音を聴くこともできます。鳥の声がよく聴こえ、寝る時や在宅勤務で仕事をする際に使用しています。
いかがでしょう。気になるアプリはありましたでしょうか。スマートフォンという文明の利器を駆使して、快適な鳥見ライフをお送りください!
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