『2026年4月春の上野恩賜公園』

西村眞一(中西悟堂研究家/善福寺公園探鳥会担当)

 4月11日19日と上野恩賜公園(以下上野公園)に出かけた。

上野公園に出かけるのは、いつも桜が満開の時期『2024年4月春の上野恩賜公園』だが、11日の上野公園内の不忍池の桜は、すでに葉桜になっていた。

 

4月11日 不忍池

 

ソメイヨシノ 4月11日 不忍池

 

 今回の上野公園でのテーマは「桜とユリカモメ」ではなく、

①ユリカモメの冬羽から夏羽への換羽の変化、

⓶鳥の飛翔写真を撮ること、

③ユリカモメにどこまで近寄れるかであった。

①のテーマは、ユリカモメは4月になると冬羽から顔が黒くなる夏羽に換羽するが、個体によっては換羽の状態に違いがある。

くちばしの基部が黒くなっているユリカモメがいた。

 

ユリカモメ(冬羽→夏羽) 4月11日 不忍池

 

ユリカモメ(冬羽→夏羽) 4月11日 不忍池

 

ユリカモメ(冬羽→夏羽) 4月19日 不忍池

 

ユリカモメ(夏羽) 4月19日 不忍池

 

 ②のテーマは、鳥の飛翔写真撮影である。

文一総合出版から発行の『華麗なる野鳥飛翔図鑑』や、動画サイトに飛翔撮影に関する動画があったりと、鳥の飛翔撮影がブームとなっている。

最近のデジカメの中にはオートフォーカスの被写体検出の中に“鳥モード”があり、“鳥モード”に設定するとカメラが自動的に鳥の瞳にピントを合わせてくれる、便利な機能がある。

その機能のおかげで鳥の飛翔写真のハードルが、マニュアルレンズでピントを合わせていた時よりも、ハードルが低くなった。

それでもスズメなどの小鳥の飛翔写真を撮るのは、ハードルが高いが、大型の水鳥ならば小鳥の撮影に比べて、ハードルは低い。

 

ユリカモメ 4月11日 不忍池

 

ユリカモメ 4月11日 不忍池

 

ユリカモメ 4月11日 不忍池

 

ユリカモメ 4月19日

 

アオサギ 4月11日 不忍池

 

アオサギ 4月11日 不忍池

 

アオサギ 4月19日 不忍池

 

アオサギ 4月19日 不忍池

 

ダイサギ 4月19日 不忍池

 

コサギ 4月11日 不忍池

 

③のテーマのユリカモメにどこまで近寄れるかだが、3月31日の朝日新聞夕刊1面に、

「都会の鳥は人間が怖くない?」の記事があった。内容は国立博物館名誉研究員の浜尾章二さんが、東京都心と茨城県の農村地帯にいる鳥スズメ、ハシブトガラス、ムクドリ、キジバト、シジュウカラ、ヒヨドリ、ハクセキレイの鳥に対して人間が近づいた時に、逃げ出す距離を測定したところ、都心の鳥の方が茨城県の農村地帯にいる鳥に比べて、逃げ出す距離が短いことがわかった。

不忍池にいるユリカモメは、人間に対して距離が近い。

不忍池の蓮見デッキの手すりの上に止まっているユリカモメの横を人間が通っても、ユリカモメは飛びたたない。

 

ユリカモメ 4月11日 不忍池蓮見デッキ

 

蓮見デッキにいるユリカモメに、どこまで近寄れるかを試してみたところ、1m近くまで寄れた。

今年で野鳥撮影48年となるが、1mまで接近して野鳥を撮影したのは、48年間で初めてだった。

 

ユリカモメ(第1回冬羽) 4月19日 不忍池

 

ユリカモメ(夏羽) 4月19日 不忍池

 

この様にユリカモメが人間を警戒しない要因として考えられるのが、上野公園でのドバトへの餌やりにある。

公園内では餌やりは禁止されているにもかかわらず、未だに餌をやる人がいるために、一部のユリカモメが“ドバト化”していて、人間に対しての警戒心が薄くなっている。

 

ユリカモメ、ドバト 4月19日 上野公園

 

 2009年8月以来となる上野動物園に、弁天門から入園した。

当時は弁天門からすぐ左側に、オオワシがいた。

このオオワシは翼を傷めていて飛び立てないために、野外で展示されていた。

 

オオワシ 2009年8月16日 上野動物園

 

上野動物園内の不忍池内にある島にカワウのコロニーがあった。三つの島の木にカワウが営巣していた。

 

カワウのコロニー 4月19日 上野動物園

 

巣材をくわえて飛ぶカワウがいた。

 

カワウ 4月19日 上野動物園

 

 4月11日19日とで、不忍池周辺で以下の鳥を記録した。

カルガモ、キジバト、オオバン、カイツブリ、ユリカモメ、ウミネコ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ハシブトガラス、ツバメ、ムクドリ、スズメ、以上14種類。

番外カワラバト(ドバト)

 

ウミネコ(夏羽) 4月19日 不忍池

 

ダイサギ(夏羽) 4月19日 不忍池